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12月31日 

徳恩寺 除夜の祭り

 

ニレミアム・メッセージ【平成12年12月31日】

私たちは21世紀を迎えようとしている。
刻み付けられてきた時の中に忘れてはいけないこと、語り伝えていかなければならないことがある。
そして今日までの歩みの中から、希望をもって新たな世紀を迎えなければならない。

去りゆく世紀の送り火として、来るべき社会への迎え火として、広島の原爆の残り火を「こころ」として、愛と平和のカウントダウンを除夜の祭りとしたい。

今、私達がさらに希求する人類社会全体の平等な幸せ、、、、平和
自然が与えてくれていた恩恵、、、共生
自分の存在が他に与える影響、、、、、信頼

とゆうこころを灯火に託して、21世紀へのアイデインテイテイーとするために

こころのともし火・縁起

昭和20年8月6日。広島に落とされた原子爆弾の残り火を、陸軍軍曹山本達夫氏が、叔父の経営する書店に安否を気ずかい尋ねた際に 庭先でわづかにくすぶる小さなほのおから、火種として郷里へと持ち帰りました。

この残り火は、山本氏の祖母さんや達夫氏の奥様が、その火種を23年間にわたり燈しつづけた後に、1968年福岡県八女郡星野村役場のモニュメント「平和の広場」に移されたのでした。

平成12年12月31日
ニレミアムを迎えるにあたり、当山の僧、山田和尚は点火されるまでの努力 消さない為の努力 様々な人々の手によって受け継がれた尊い火を、全国都道府県に分灯することを発願し、3600キロ余りを歩きつつ、当山を含む100箇所あまりに分灯いたしました。

以来、当山の除夜のまつり「平和を祈るこころの種火」として保管し、除夜のまつりではご参詣者の祈りに分灯。除夜を迎えた境内に輝やきます。皆様のご來会をお待ちいたします。